キャッシュレス決済時に、
最大5%分のポイントが
還元されることになりそうです。
キャッシュレスの普及に向けた
日本政府の取り組みの一つであり、
2019年10月から2020年夏までの
約9ヶ月間が検討されています。
クレカ・QRコード・電子マネーが対象
5%ポイント還元の対象となるのは、
次のようなキャッシュレス決済です。
- クレジットカード
- QR コード
- 電子マネー
クレジットカードのポイントや
各社のポイントシステムなど、
既存の仕組みを使って還元されます。
中小規模の事業者が対象
費用については国が負担し、
中小小売店のみが対象とのことですが、
「中小」の範囲は現時点で不明です。
ちなみに、先日までは
2%の還元案として検討されていました。
ポイント還元に対応した決済会社
2018年12月27日に、
ポイント還元対象となる
決済会社の一覧が公開されました。
今後も追加される予定ですが、
初回に発表されたのは次の会社です。
- 三菱 UFJ ニコス
- 三井住友カード
- UC カード
- JCB
- WAON
- nanaco
- Suica
- 楽天 Edy
- Origami Pay
- LINE Pay
- PayPay
- Coiney
- Square
- 楽天(Edy とは別)
キャッシュレス5%還元の目的とは
キャッシュレス決済による還元案には、
大きく2つの目的があります。
消費税増税の景気対策
2019年10月から消費税が10%に上がります。
前回8%へ引き上げた際は消費が落ち込み、
しばらく景気が悪くなってしまったため、
対策としてポイント還元が行われます。
5%という思い切った数字にすることで、
増税の影響を抑える狙いがあると言えます。
キャッシュレス決済の普及促進
日本は現金決済の比率が高い国です。
クレジットカードを使えない店も多く、
近年増えている外国人観光客からも
キャッシュレス対応を望む声があります。
2020年東京オリンピックまでに
キャッシュレスのインフラを整備する、
といった目的も兼ねています。
消費税が実質3%や5%に下がる
2019年10月の増税後でも、
食品などは8%に据え置かれます。
ここに5%ポイント還元を考慮すると、
消費税は実質3%の計算になります。
消費税が10%扱いとなる商品でも、
5%のポイント還元を計算に含めると
実質の負担は5%に留まります。
増税前より安く買える
キャッシュレス決済を使うことで、
消費税の引き上げ前よりも安く買える
といった可能性が出てきました。
仮に増税後の方が安く買えるとなれば、
増税前の駆け込み需要は無くなりますね。
ポイント還元終了後の反動が心配
一方で、5%のポイント還元自体は
2020年オリンピック後に終了予定です。
オリンピック終了時の景気がどうなるか
今はまだ分かりませんが、
還元終了により消費は落ち込みそうです。
景気状況によっては、
期間延長などの可能性も考えられます。
キャッシュレスで5%還元のまとめ
2019年10月から2020年夏にかけて、
キャッシュレス決済で5%分のポイントが
還元されることになりました。
制度の詳細については未決定ですが、
日本のキャッシュレス決済が
普及する大きな一歩となりそうです。