岐阜県の一部地域では、
「さるぼぼコイン」と呼ばれる
地域限定の電子通貨が使われています。
利用できるのは、岐阜県の
高山市・飛騨市・白川村の3地域で、
800箇所以上の店舗が対応済みです。
さるぼぼコインのアプリ概要と、
今後の展開について解説します。
目次
さるぼぼコインで個人間送金
さるぼぼコインでは、通常の決済以外にも
「Bank 機能」と呼ばれる追加サービスが
提供されています。
窓口もしくは書類にて本人確認を行うと
Bank 機能を有効化してもらえます。
Bank 機能を活用する
Bank 機能が有効になったアプリでは、
チャージ上限が200万円に引き上げられ、
個人間送金も行えるようになります。
その他、飛騨信用組合の口座と連動して、
残高を口座から直接チャージが可能です。
さるぼぼコインと Alipay が提携開始
中国からの観光客向けに、
さるぼぼコイン提供元の飛騨信用組合と
Alipay の提供会社が提携しています。
どちらも同じ QR コード決済のため、
将来的には QR コードの統一を目指すと
アナウンスされました。
どちらで払う場合でも QR が共通となり、
店舗側としても利用者側としても
利便性が向上することでしょう。
電気料金の専用プランも提供
電力販売プラットフォームの
「イーネットワークシステムズ」とも
業務提携が開始されることとなりました。
さるぼぼコインの利用者だけが契約できる
専用の電力プランが提供されます。
電気代を8%ポイント還元
毎月使用した電気料金のうち最大8%が
さるぼぼポイントとして還元され、
実質の電気代が安くなるプランです。
4人家族・1年間→約1万ポイントの試算で、
あまり無視できない還元率と言えます。
冬は氷点下にもなる寒い地域のため、
電気代が下がるメリットは大きそうです。
チャージ方法は3種類
さるぼぼコインにチャージするには、
現在2つの方法が用意されています。
チャージ時には1%のポイントが付与され、
1ポイント=1円換算で使えます。
現金チャージ
飛騨信用組合の本店や支店、
地域内にある2ヶ所の施設において
現金からチャージが可能です。
自動チャージ機やプリペイドカードなどは
現時点で提供されていません。
ひだしん口座からチャージ
先述の通り、Bank 機能を有効化すると
飛騨信用組合口座からチャージできます。
クレジットカードからチャージ
まだ対応は始まっていませんが、
クレジットカードからのチャージに
2018年中に対応予定とされています。
クレジットカードに対応すれば
場所や時間にかかわらずチャージでき、
利便性が大きく向上しそうです。
QR コード決済を活用
さるぼぼコインは、QR コードを活用した
キャッシュレス決済方式です。
千葉県木更津市のアクアコインと同様に、
フィノバレー社の MoneyEasy を用いた
電子地域通貨となっています。
- 支払うボタンをタップ
- 暗証番号を入力
- お店の QR コードを映す
- 支払う金額を入力
- お店の人に確認してもらう
- 画面スライドで支払い完了
公式動画も提供されているため、
詳しくは映像にてご確認ください。
さるぼぼコインの対応店舗
地域限定の通貨ではありますが、
幅広いジャンルで対応店舗が揃っており
800店舗以上で利用が可能です。
- レストランや居酒屋
- カフェ
- 娯楽施設
- 美容室
- 衣料品店
- スーパー
- ドラッグストア
- ガソリンスタンド
- タクシー
地域の店舗が主に対応していますが、
白洋舎や餃子の王将など
全国チェーン店の一部でも使えます。
飛騨市・高山市の納税に使える
岐阜県飛騨市・高山市では、
税金や健康保険料のの支払いにも
さるぼぼコインが利用可能です。
対象金額は30万円までとなっており、
納付書のバーコードを読み取ると
その場ですぐに支払いが完了します。
- 市県民税(住民税)
- 固定資産税
- 都市計画税
- 軽自動車税
- 国民健康保険料
「さるぼぼコイン」は前述の通り
チャージ時に1%還元されるため、
税金でも還元率1%となります。
さるぼぼコインのまとめ
- 岐阜県の地域限定で使える通貨です
- QR コードを使用して支払います
- 対応店舗は800店舗以上あります
- 個人間送金にも対応しています
さるぼぼコインに近いサービスとしては、
千葉県木更津市のアクアコインや
宮城県塩釜市の竈コインがあります。