東京都内など一部の地域では、
キャッシュレス限定の店が出始めています。
今回は、現金使用不可のレストラン・
タコス専門店・天丼てんや浅草店
について、詳しく解説します。
⇒【プロントのキャッシュレス店が登場】
⇒【お賽銭もキャッシュレス対応に】
現金不可のレストラン Gathering Table Pantry
2017年に東京都中央区に登場したのが、
ロイヤルホスト系列のレストランである
「Gathering Table Party」です。
店内では現金を取り扱っておらず、
電子マネーやスマホのモバイル決済、
クレジットカードのみ対応しています。
実験店舗のため現在は一箇所だけですが、
二店舗目の出店も検討中とのことです。
店舗側のメリット
現金を取り扱わないため
開店時や閉店時の作業が簡略化され、
業務時間の短縮に繋がっています。
テーブルのタブレット端末で決済するため、
支払いにかかる従業員の負担も少なく、
お札やお釣りのミスも起こりません。
利用者側のメリットしては、
レジ待ちが無いという点以外には
特に浮かぶものが無いのですが、
新しい物好きの方に人気のある店舗です。
⇒【ロイヤルホストで使える決済一覧】
⇒【キャッシュレスのメリットは決済速度】
TACO FANATICO は QR 決済にも対応
東京の中目黒にあるタコス専門店
「TACO FANATICO」も、
キャッシュレス限定となっています。
国内や海外にレストランを展開している
グローバルダイニング社の店舗で、
モデル店舗としての位置づけです。
利用できる決済方式は幅広く、
以下の12種類に対応しています。
- クレジットカード
- iD
- nanaco
- QUICPay
- 交通系 IC (Suica など)
- 楽天 Edy
- WAON
- Apple Pay
- Google Pay
- LINE Pay
- pring
- PayPay
店内では10種類以上のタコスや、
100種類のテキーラが楽しめます。
キャッシュレス限定の天丼てんや
2018年10月より、天丼てんやの浅草店が
キャッシュレス限定となりました。
浅草は外国人観光客が特に多い地域です。
そのため、日本の電子マネーだけでなく、
中国のモバイル決済にも対応しています。
実は「天丼てんや」の運営会社は、
ロイヤルホストを運営する会社と
同じグループに所属しています。
前述の現金不可レストランと同様に、
業務効率の改善も目的として
キャッシュレス化が行われました。
レジ以外もデジタル化
注文内容は厨房のモニターに転送され、
不慣れな人でも分かりやすいように
調理方法が表示される仕組みです。
デジタル管理とすることで
複数言語への対応が簡単になります。
外国人従業員でも働きやすくなるため、
人材確保の効果も期待できそうです。
⇒【キャッシュレス決済の種類とは?】
⇒【福岡に現金不可ドラッグストアが登場】
キャッシュレス専門店は今後も増えていく見込み
ローソンなどのコンビニ業界でも、
レジをなくしたキャッシュレス型店舗の
研究が進められています。
キャッシュレス化・システム化によって
人件費を抑えつつミスも防止できるため、
キャッシュレス専門店は
今後も増加していくと考えられます。
人材不足の対策にも有効
また、少子化が進む日本では
人材の確保が困難となりつつあります。
無人や少人数で店舗を運営するためにも、
キャッシュレス推進の流れは止まらないと
考えてよいでしょう。
キャッシュレス普及はこれから
ただし、今の日本においては
現金支払いが大半を占めている状況です。
政府も様々な施策で後押ししていますが、
キャッシュレスがメインとなるには
まだまだ時間が掛かりそうです。
⇒【電子マネーでの給与支給が可能に】
⇒【キャッシュレス決済で消費税2%還元】
まとめ
キャッシュレス限定の店舗と、
キャッシュレス化に伴う業務改善の効果を
解説しました。
現金管理には多大なコストが掛かるため、
その削減は大きなメリットとなります。
しかし、利用者側に立ってみると、
あまり目立ったメリットが見えません。
「現金が使えないだけの不便な店舗」
と言われないように、利便性の高さなどを
積極的にアピールする必要がありそうです。
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