PayPayを始めとするQRコード決済では、
インターネットに接続していないと
支払いに使うことができません。
各アプリの挙動を確認したところ、
LINE Pay・PayPay・Kyashでは
オフラインでの起動が不可能でした。
今回は、通信障害による影響と
各アプリの対応状況について解説します。
スマホ決済アプリでは通信回線が必要
多くの決済手段が登場している中、
比較的新しいものがスマホ決済です。
iPhoneやAndroidにアプリを入れておき、
スマホだけで支払いが可能になります。
アプリの作りによって異なりますが、
決済時に通信を必要とする場合は
通信障害時に一切利用できません。
主要アプリの通信障害を再現
主要なスマホ決済アプリについて、
電波なしで利用できるか検証しました。
結論を先に述べると、
基本的にはどのアプリも決済不可です。
LINE Pay
LINEアプリの起動自体はできますが、
バーコード読み取りをタップすると
エラー画面が表示されました。
PayPay
PayPayアプリの起動はできますが、
バーコードや残高が表示されず
支払いに使うことはできません。
Kyash
アプリ起動時にエラーが表示されます。
残高も確認することができません。
※リアルカードは使えます
Origami Pay
アプリの中央にエラーが表示されます。
カメラの読み取り画面までは起動しますが
実際に支払いが行えるかは不明です。
Pring (プリン)
アプリ起動時にエラーが表示され、
リトライ以外の操作が行えなくなります。
ソフトバンク通信障害で PayPay も利用不可に
2018年12月初旬は
PayPayの20%還元キャンペーンがあり、
全国的に注目を集めた時期でした。
家電量販店でも20%還元となるため、
ビックカメラやヤマダ電機などを中心に
大きな盛り上がりを見せたイベントです。
そんな中、2018年12月6日に
ソフトバンクで大規模障害が発生します。
PayPayが使えず店が大渋滞
前述したとおり、PayPayを使うには
スマートフォンの通信が必要ですが、
ソフトバンクでは決済不可となりました。
PayPay で混雑していた家電量販店では、
決済できない人の大渋滞が発生してしまい
レジが数時間待ちと騒ぎとなっています。
通信障害時の備えも大切
QRを始めとするスマホ決済は便利ですが、
通信回線の障害時には1円も使えなくなる
可能性があることを覚えておきましょう。
特に大きめの買い物をする場合には、
クレジットカードなどの代替手段も
念のため持っておくことがオススメです。
通信障害でも物理カードは使用できる
LINE PayやKyashでは、
クレジットカードと同じ形をした
物理カードを発行することができます。
「LINE Payカード」や
「Kyashリアルカード」などが該当します。
物理カードを使って支払う場合は
携帯回線の通信障害に影響されません。
物理カードはクレジットカードと同じ
リアルカードとも呼ばれる物理カードは、
クレジットカードと同じシステムで
決済の処理が行われる仕組みです。
スマホ決済で通信障害が起きていても、
リアルカードでは支払えることがあります。
よく使うスマホ決済サービスでは、
念のためリアルカードを発行しておくと
いざという時に役立つかもしれません。
通信障害時のキャッシュレスまとめ
- 殆どのQR決済は通信回線が必要です
- 通信障害時はスマホ決済が使えません
- 物理カードは問題なく利用可能です
- 別手段も念のため考えておきましょう