キャッシュレス決済の懸念点として、
停電・通信障害時の対応が挙げられます。
現在主流の方式では、
停電時は原則として支払い不可になると
考えておいた方が良いでしょう。
QRコード決済アプリでは、
携帯電話会社の通信障害によっても
利用できなくなる可能性があります。
停電時はキャッシュレスで支払えない
キャッシュレス決済のデメリットとして、
停電時に使えない可能性が挙げられます。
現金であれば手渡しで決済も可能ですが、
キャッシュレスではそうもいきません。
店舗に非常用電源などが無ければ、
基本的に支払えなくなると考えられます。
ICカードは電池が不要
ICカードそのものは
電池無しで動くように作られています。
電磁誘導と呼ばれる現象を活用し、
カード読み取り機からICチップに対して
電力が供給される仕組みです。
タッチが甘いと電力不足で
決済エラーとなる可能性があり、
Suica などで「タッチは1秒!」と
アナウンスされるのはこのためです。
クレジットカードは通信が必要
クレジットカードで決済をする場合、
カード会社との通信が必要となります。
カード会社では、利用限度額の確認や
決済内容のチェックをした上で、
支払い可・不可を返信するためです。
通信障害時はクレジットカードが使えない
カード会社との通信には
電話回線やインターネットを用いるため、
通信障害時は決済が行なえません。
電力が正常に使えたとしても
通信回線に影響されることがあるため、
念のため頭に入れておきましょう。
SuicaやEdyは通信不要
一方で、SuicaやEdyなどの電子マネーは
端末同士だけで決済処理が完了します。
中央のサーバーとやり取りをしないため、
一時的に通信障害が発生していても、
問題なく支払える可能性が高いです。
大規模災害時に備えた対策の検討が不可欠
東日本大震災のような
大規模災害が発生した場合、
キャッシュレス決済が暫く使えなくなる
可能性も考えられます。
決済会社もリスクとして認識しており、
今後は停電や通信障害にも強い
システムが出てくるかもしれません。
一方の店舗側では、
バッテリーでも動くタブレット端末や、
非常用電源などが重要となりそうです。
必要最低限の現金準備を
2020年の現状においては、
「いざとなったら現金」の状態が
今後もしばらく続くものと思われます。
平常時はキャッシュレスを便利に使いつつ
非常時に備えて、ある程度の現金を手元に
残しておくことも大事と言えるでしょう。
まとめ
キャッシュレス決済におけるデメリット、
停電や通信障害時について解説しました。
インフラの安定している日本では
めったに起こらない事象とも言えますが、
備えておく必要がないとは言えません。
キャッシュレス決済を使う場合は、
デメリットも予め認識しておきましょう。