日本では2018年頃からキャッシュレス化が
加速していますが、海外ではすでに
キャッシュレスが主流の国もあります。
今回は、経済産業省の資料を元に、
海外のキャッシュレス事情を解説します。
キャッシュレス比率1位は韓国
2015年と少し古めの数値ですが、
世界各国のキャッシュレス決済比率は
以下のようになっています。
1位: 韓国 89.1%
2位: 中国 60.0%
3位: カナダ 55.4%
4位: イギリス 54.9%
5位: オーストラリア 51.0%
2015年時点においても、
韓国はすでに9割がキャッシュレスでした。
一方で、日本のキャッシュレス決済比率は
2015年時点で 18.4%、
2016年時点で 20.0% と低い値です。
キャッシュレス化が進行中
ただし、上記調査から4年経過した今では、
いずれの国でもキャッシュレス決済比率が
上昇していると考えられます。
キャッシュレス化が進んでいる国、
特にスウェーデンや中国などでは、
現金が拒否される店も出始めました。
日本は2018年から普及が加速しており、
多数の決済サービスやキャンペーンが
相次いで展開されている状況です。
クレジットカードかデビットカードか
キャッシュレス決済の内訳を見ると、
クレジットカード・デビットカードが
決済方式の大多数を占めています。
日本・韓国・トルコなどでは、
クレジットカードが主流の状況です。
イギリス・スウェーデン・ベルギーなどは
デビットカードが主流と読み取れます。
中国の主流は銀聯カード
中国では銀聯カードが普及しています。
中国内の銀行が共同で提供しており、
デビットカードの機能を有しています。
日本でもデビット機能付きの
キャッシュカードが登場していますが、
中国では銀聯ブランドが主流です。
銀聯の決済は日本でも使える場所が多く、
コンビニ・スーパーも対応しているため、
中国人の爆買いにも利用されています。
QR 決済も普及し始めている
一点だけ注意点としては、
このグラフも2015年時点の情報です。
現在は QR 決済も広がり始めており、
上記割合に一定の変化が起きています。
日本のキャッシュレス普及に向けて
近年の政府の動きからも分かる通り、
日本はキャッシュレス化を推進中です。
現金だけで不自由なく生活できるため、
キャッシュレス決済を広げるためには、
メリットが明確でなければいけません。
QR 決済各社の普及施策
利用者側へのアプローチとしては、
現金を取り扱わずに済む手間の軽減や、
各種ポイントでの還元が行われています。
店舗側へのアプローチとしては、
これまで課題となっていた決済手数料や
入金期間の短縮施策が増えてきました。
今後の普及ペースに注目
支払いに使う人が増えるか、
対応している店舗が増えるか、
鶏・卵の問題に近い状況になっています。
政府の後押しや各社のキャンペーンにより
今後どこまで普及が加速するか注目です。
まとめ
- 韓国・中国はキャッシュレス決済が普及
- スウェーデンは現金不可の店も多い
- 近年は QR コード決済が急速に増加中
- 日本のキャッシュレス比率は低め
- 決済手数料や入金期間が普及へのカギ